人生の終わりをどのように描くか?
自然物が人工物のように、人工物が自然物のように
死後存在する形、死後自然に戻る形
死からの棲、棲、新しい死の儀式
人ではない存在として生きていく
朽ちてから新しい生命に生まれ変わる
風葬、洗骨
Remaining
胎内に帰る
「両墓制」ーー葬地、祭地
火葬の普及
「無墓制」
お墓は霊魂を祀るためのもの
固有信仰ーー先祖祭祀
「山犬がほじられないため」
霊体分離
遺骨埋葬地点上に自然石
石塔を歴史的にみれば、もっとも古くてもたかだか約400年
「お墓」とは遺体がその下に埋葬されていない石塔である
遺体埋葬地点があばかれないようにするために、墓上施設を作る
遺体とそれにともなう死霊は墓から拡散し露出されるべきではない
民俗的火葬では火葬した遺骨を埋葬し自然石を置くだけの形態は多かった
墓参りは遺体や遺骨じたいに対してではなく、共同幻想とでもいうべき
—-「「お墓」の誕生―死者祭祀の民俗誌 (岩波新書)」
ハイダ族の墓
ひとりがより大きいなものになる
何かを達成することは死から抜ける
実用目的な墓(疫病、土に埋める)
ストーリーを載せている墓
遺体、遺骨がないお墓
目的抽象化
お墓は相手を思い出すための存在になった
死んだら何を残す?
—-「世界のお墓」
消滅の哲学は人類の歴史ではかなり少数派の見解だ
死は人間の存在の驚異的な多様性を示すものである
多くの文化で死は旅として捉えられてきた
若者が大人になるための成年式のように
死にまつわる儀式をただの通過礼儀の一段階として捉える文化もある
本当の生はその重荷が下され
魂が拘束から自由になって祖先の仲間に入るときに始まる
—-「図説 「死」の文化史」
お墓を死後の住まいととらえると
「死後、誰とどんな墓に入るか」を考えることはライフデザインの重要な事項だ
欧米では遺族が故人に向けたメッセージを刻んだ墓石を目にすることが珍しくない
墓地を散策しながら、故人がどんな人生を送り
どんな最期だったかが書かれた墓石を見てまわるのは興味深い
多様な価値観が認められる社会においては
人々の生き方が自由であるのと同様に、弔われ方は多様であっていい
お墓のあり方は故人や関係者だけに関わる問題ではない
死者と生きている者が共存するには
地域住民の立場からも散骨のあり方を考える視点が必要だろう
—-「〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓 (岩波新書)」
終わり方にめぐる問題点とアイディア
問題点:
日本では99%が火葬
信仰が違う外国人だったら
お墓に入れない…
日本で最期を迎える外国人たち
葬式にたいする意識の変化
「家」という制度の崩壊
墓石の90%が輸入品である
一方、墓石の廃棄も問題
アイディア:
消えるお墓
自分らしいお墓
バーチャル墓参り
もので語る人生ストーリー
アナログ家系図
インテリアとしての家系図